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2016年11月20日(日)19:33
 住宅ストック循環支援事業について、前回のブログの【エコリフォーム】に続いて、

【既存住宅の流通】編です。
 既存住宅とは中古住宅と同じ意味だと思って下さい。

 つまり、中古住宅を購入してリフォーム工事するのに、補助金が出る制度です。

 既存住宅流通_ページ_1

 最大補助額 ¥50万円/戸
       耐震改修を行う場合、¥65万円/戸


 ただし、このタイプの補助金を申請するための要件は、
なぜか「年齢」が関わってきます。

 
【要件】 
 1.既存住宅(中古住宅)を購入

 2.購入者の年齢が、平成28年10月11日時点で、40歳未満である。
    ※これは、住民票で確認
  
  なぜか「若者」と定義されています。
  私はアラフィフですが、若者のつもりなんですが・・・(笑)
  
   
 3.建築士によるインスペクションを実施する。

 4.既存住宅売買瑕疵保険に加入する。
   ※引渡から1年を超えると、この瑕疵保険に加入はできません

   ※耐震性を有しない住宅は、保険に加入できません。

   ※耐震改修をして耐震性を付けた場合、
   引き渡し後保険に加入すればOKです。

   つまり、耐震性のない住宅には補助金は付きません。
   エコリフォームの場合と同じですね。

 【補助対象】
 1. インスペクション 
   依頼主、つまり居住予定者がインスペクション費用を
  支払うことが必要です。

   依頼主自身が設計士で、自分でインスペクションできる場合は、
  補助対象外ということです。

 2.エコリフォーム
   これは、前回のブログのエコリフォームの対象工事と同じです。

 
 【補助金額】
 1.インスペクション ・・・ ¥5万円/戸

 2. エコリフォーム ・・・ エコリフォームの補助金額と同じ。

 最大補助額 ¥50万円/戸
       耐震改修を行う場合、¥65万円/戸

 既存住宅流通_ページ_2


 
 補助金申請の手続きは、
 「個人間売買」と業者による「買取再販」によって、手続きが異なりますが、
 一般の方にとって、あまり関係のないことなので省きます。

 ※「買取再販」とは、業者が中古住宅を買取ってしリフォームして、
 再売することです。

 次回は【エコ住宅への建替え】について、説明します。
 
 建替えには、年齢制限つくのででしょうか???




  
   
 

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2016年11月03日(木)20:59
 リフォームに対する新しい補助金制度
住宅ストック循環支援事業】がスタートしました。

対象となる工事は
 ①エコリフォーム
 ②既存住宅の購入
 ③エコ住宅への建替え
です。
 
去年あった住宅エコポイントとなんだか似ていますね。
ただし、少しづつ要件が変わっています。

大きな違いは、耐震性が確保されていることが必要になります。

また、既存住宅の購入に限っては、40歳未満が購入する既存住宅
つまり中古住宅という年齢制限があります。
(わかりやすいように中古住宅と呼びますね)

国の狙いは、

若者に新築でなく、耐震性の確保された中古住宅を購入して
エコリフォームしてもらい、中古住宅の流通をもっと拡大して、
空き家問題が大きくなるのに歯止めをかけたい

ということでしょう。

今回のブログではエコリフォームから簡単に見てみましょう

エコリフォーム

 最大補助額 ¥30万円
       耐震改修を行う場合、¥45万円

 1.開口部の断熱改修 
  ・ガラス交換・・・一枚ガラスをより断熱性の高いペアガラスに交換する
  ・内窓設置 ・・・既存のサッシの内側に樹脂内窓を取り付ける
  ・外窓交換 ・・・サッシ自体を断熱性の高いサッシに交換または新設
  ・ドア交換 ・・・玄関や勝手口ドアを断熱性の高いドアに交換または新設

 2.外壁、屋根、天井または床の断熱改修(一定量以上の断熱材を仕様)

 3.設備エコ改修(3種類以上を設置)
  ・太陽熱利用システム(これは太陽光発電システムではありませんよ)
   屋根に太陽の熱を集める集熱器を置いてお湯を貯めるシステムです。
  ・高断熱浴槽
  ・節水型トイレ
  ・高効率給湯器・・・エコジョーズ、エコフィール、エコキュート、
            エコウィル、ハイブリッド給湯器
  ・節湯水栓  ・・・台所、洗面、浴室シャワー等

 上記の1~3のいずれか1つが必須で、補助額の合計が5万円以上です。
 わずかな工事だけではエコにならないので、
認めませんということでしょうか。

 1~3の工事をした上で、併せて以下の改修工事も対象になります。

  A.バリアフリー改修
  ・手すり設置、段差解消、廊下幅等を広げる

  B.エコ住宅設備(上記3を参照)の設置(1種類か2種類の設置)

  C.木造住宅の劣化対策(湿気を原因とする住宅の劣化を防ぐため)
  ・浴室・脱衣室・・・浴室をユニットバスにする
           (タイル浴室の目地の浸水防止)
            脱衣室を耐水性仕上げにする

  ・床下    ・・・土間コンクリートを打設
           (地面の湿気があがらないようにする)
            床下点検口を設置する
           (何かあったときすぐに点検できる)

  ・小屋裏   ・・・小屋裏換気口を設置(小屋裏の湿気対策)
            小屋裏点検口を設置(何かあったときすぐに点検できる)

  ・軸組・土台 ・・・防腐防蟻処理 

  D.耐震改修   ・・・昭和56年5月31日以前に確認済を取った
             住宅は必要になります。
  
  E.リフォーム瑕疵保険に加入

    エコリフォーム_ページ_2 


 ただし、ここで引っかかってくるのが冒頭でお伝えした
 【耐震性を有することの確認】です。
  これは以下の方法で確認します。
 
  イ.昭和56年6月1日以降の建築確認済証
  ロ.昭和58年4月1日以降の登記事項証明書
  ハ.建築士が耐震性を有することを確認した証明書等

 熊本大地震もあり、最低限度の耐震基準を備えた住宅だけを
補助対象としています。国としては、耐震性を担保できない住宅は
減らしていきたいのでしょう。


 また、国の他の補助制度との併用はできません
 地域住宅グリーン化事業やスマートウェルネス等住宅推進事業などの
補助を受けた住宅はダメです。

 言い忘れましたが、施工事業者の登録が必要になっています。
 もちろん、フォレストスタジオは既に登録を済ませましたので、
「この補助金を是非利用したい!」という方は、
お気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

 次回は、【既存住宅(中古住宅)の流通】について、簡単に解説いたします。

ちなみにYKK APさんのホームページでも、わかりやすく説明されていますので、ご参照下さい。

 
 
 
 
2015年08月25日(火)17:52
 断熱改修をしたリフォーム物件や、断熱等性能等級4をクリアした新築物件を対象にもらえる「省エネ住宅ポイント」の8月24日時点の消化割合が発表され、52%となり、半分を超えました。

省エネ住宅ポイント実施状況


 消化割合は正確に言うと、「ポイント申請の実施率」で、実際にもらったポイントだけでなく、受付した物件、審査中の物件も含まれます。

 予算は、905億円。6月末時点では約3割の実施率だった。3月10日に受付を開始しているので、1ヶ月におおよそ1割づつ実施されている勘定になります。


 逆算すると、100%の予算達成には来年2016年1月頃となりそうなものですが、ところがどっこいポイント発行申請は、遅くても2015年11月30日には締め切るとのこと。


 これから、駆け込み申請が発生するかもしれません。さらに、乗り遅れまいとするのが、人間心理かも。


 新潟県の実施ポイント数は、7月末時点で、約6億3000万ポイント。全国の総計は307億ポイントであり、2%です。
新潟県の世帯数は約87万世帯、全国の世帯数は約5555万世帯なので、約1.5%。新潟県内の建築会社は、ちょっとは健闘していると言えるのかもしれませんね (笑)
 

 省エネ住宅ポイントについて詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧下さい。
ブログ・・・「住宅エコポイントが実施へ」  「続住宅エコポイント!」

ホームページ・・・「省エネ住宅ポイント制度で賢くリフォーム」




新潟県燕三条で自然素材の断熱リフォームならフォレストスタジオへ
2015年02月24日(火)15:58
 省エネ住宅ポイントがいよいよ盛り上がってきましたね。


 省エネ住宅ポイントを利用するには、まず窓の断熱リフォームからでしょう!


 なぜ窓からリフォームしなきゃならないの?うちは、トイレを節水型に変えたいのに・・・と思う人もいるかもしれません。

 なぜなら、住宅ポイントをもらう対象リフォームになるには、窓の断熱リフォームが一番ハードルが低いんです。
 
 発行ポイント数

 断熱改修は、それなりに広範囲にわたって断熱材を施工する必要がありますし、設備エコ改修だけでポイントをもらおうとすると、3種類のエコ設備を設置しなくてはなりません。

 窓の断熱改修なら、幅100cm×高さ60cmの引違いの樹脂内窓(単板ガラス)を既存の窓に取り付ければ、それでポイントをもらう権利がもらえるんです。
 それに、エコ設備を設置したり、手すりを取り付けたりすれば、ポイントが加算されていきます。


 というわけで、窓の断熱リフォームから勧めています。
 ですから、「節水型トイレにしたい」と思っている人も、窓の断熱リフォームつまり内窓取付 + 節水型トイレの設置がいいでしょう。

  関連ブログはこちら → 「続 住宅エコポイント!」 (社長ブログ)

  関連ブログはこちら → 「省エネ住宅エコポイント活用 ~窓の断熱改修 編~」 (ユキさんブログ)




 ただ、省エネ住宅ポイントの本来の趣旨は、「アベノミクスの第2の矢」の機動的な財政政策ではありますが、同じくらい重要なのは住宅の断熱化・省エネ化を推進することであることは言うまでもありません。


 
 冬場には、面積の大きな窓は熱がたくさん逃げるし、窓の気密が悪いと、室内の暖かい空気が外に逃げ、冷たい外気が入り込んできます。また、窓辺で冷やされた空気が暖房によって下降気流となり、人の身体を冷やしてしまいます。これが「コールドドラフト
 
      コールドドラフト  出典:blog.goo.ne.jp

 また、結露が起き、不快感を覚えますね。
 

 
 内窓を設置することにより、 内窓には直接冷たい外気が当たらないので、窓面の温度が下がらず窓面からのコールドドラフトが抑えられると同時に、窓まわりの気密性が向上します。

 窓まわりの結露も減少します。(これは、住まい方にもよりますが・・・)

 既存の窓と内窓との間の空気層が障壁となって、防音性能が高まります。

 内窓

 
 手軽にできる断熱リフォーム 内窓の設置はオススメです!
 


新潟県燕三条で自然素材のエコリフォームならフォレストスタジオへ
2015年01月20日(火)16:52
 1月7日のブログ「住宅エコポイントが実施へ」の続編です。

 今回は、リフォームに的を絞ってお伝えします。

 今回は「エコリフォーム」として、省エネを対象としています。

 まず、発行ポイント数の概略ですが、以下のようになります。
 発行ポイント数

 個別に見ていきましょう。
 
 ①窓の断熱改修
 窓の断熱改修

 ざっくりとわかりやすく言うと、

 幅が畳1.65m×高さが1.8mくらいの掃き出し窓に内窓を設置した場合
 20000ポイント/箇所

 同じく幅1.65m×高さ1.1mの腰窓に内窓を設置した場合
 14000ポイント/箇所


②断熱改修
 断熱改修


 これは、かなりハードルが高く、外壁120000ポイント、天井36000ポイント、床60000ポイントの完全制覇しようと思うと、ほぼ住宅全体の断熱改修が必要です。

 カッコ内の部分断熱の場合

 天井にマグオランジュ厚み105mm(断熱材区分 C)を2重で敷きこんで約5.5帖分・・・18000ポイント

 床下にスタイロエース厚み35mm(断熱区分 E)を敷きこんで約18帖・・・30000ポイント

 壁ですが、マグオランジュ厚み105mm(断熱材区分 C)を壁内に施工して、
部屋の大きさ約6帖・・・60000ポイント
 ただし、これは既存の壁の解体が必要になります。
断熱材の使用量



③設備エコ改修
設備エコ改修

 上記のうち、3種類I所の設備を設置することですね。
 つまり、システムバスの浴槽を高断熱浴槽にして、節水型トイレ(現在はほとんどがこのタイプ)、高効率給湯器(エコジョーズやエコフィールなど)にリフォームすれば条件を満たします。


この①②③のいずれかをクリアしたら、以下の「その他の工事」のポイントを加算できます。
バリアフリー改修


 おっと忘れてはいけませんでした。
 ①と②いずれをクリアした場合、3種類未満のエコ住宅設備のリフォームでも加算できるんです。
その他のエコ住宅設備
 これはいいですね。できれば、使いたいところです。


 その他には以下の加算があります。
 リフォーム瑕疵保険・・・11000ポイント
 耐震改修・・・150000ポイント
リフォーム瑕疵保険&耐震改修



 既存住宅購入加算・・・上限で100000ポイント
既存住宅購入


発行されたポイントは、省エネ・環境配慮に優れた商品や商品券や寄付もできます。
今回は、前回の復興住宅エコポイントと違って、ポイントを全て追加で実施する工事の費用に充てることができるので、これはお得かも。


住宅エコポイントと他の補助金は一緒に使えるのか?という問い合わせをよくいただきます。
これは新築の場合がほとんどだと思いますが、念のためお伝えします。

住宅エコポイント + 地域型住宅ブランド化事業・・・✕ NG (省エネ性への支援と重複するので)

住宅エコポイント + すまい給付金・・・◯ OK(消費税増税分に対する支援であるので)

住宅エコポイント + 越後杉利用(ふるさと越後の家づくり事業)・・・◯ OK(県の予算であるため)


詳細については、ブログには書ききれないので、お気軽にフォレストスタジオまでお問い合わせください。→こちらまで



新潟県燕三条で自然素材エコリフォームならフォレストスタジオへ